VIC 広島市視覚障害者情報支援センター(ボランティアサークル)

はじめてのパソコン

スイッチがおおいのにびっくり

ちょうせんしてみよう

はじめてパソコンにふれるユーザーは、そのスイッチのおおさにおどろかれます。それぞれのスイッチのはたらきをりかいするには、それなりのどりょくとじかんがひつようですが、おそれずにくりかえしさわっていくうちに、だんだんとわかってくるものです。ゆうきをだしてさあちょうせんしてみましょう。

テレビとちがう

パソコンはテレビとにています。がめんがあってスイッチもある。スピーカーもついている。でんせんをつなぐところがたくさんある。

スイッチがテレビとちがってたくさんありますね。なにがちがうのだろう。

せつめいします。テレビはスイッチを入れたらすぐに、おととえがでてきます。チャンネルをきりかえると、ないようがかわります。テレビはほうそうきょくからおくられて来るばんぐみを見るそうちです。スイッチのそうさでえをかいたり、おんがくを作ったり、文をかいたりすることはできません。パソコンはそれができます。でんたくでけいさんができるように、パソコンではふくざつなけいさんもできます。

日本語キーボード

スイッチがたくさんついているのは、パソコンとお話したり、数字や文字、記号を入れるためです。スイッチのことをキーといいます。キーがたくさんついている板をキーボードといいます。日本のふつうのキーボードには109このキーがついています。文字や記号を入れるために63のキーがあります。1234567890-^\abcdefghijklmnopqrstuvwxyz,./\;:@[]0.123456789/*-+、ここまで63こです。このほか46この機能(きのう)キーというキーがあり、それぞれに、はたらきがあります。

日本語には、たくさんの文字が使われています。たとえば数字の3を表すのにも、ひらがなの「さん」、カタカナで「サン」、漢数字の「三」や「参」があり、もちろんいつも使うアラビア数字の「3」や「3」があり、そのほかローマ数字の「Ⅲ」やローマ字では「San」もあります。たくさんの文字を書くためには63個のキーだけでは足らないので、機能キーを使って、文字を切りかえています。

将来はキーボードを使わなくても声でパソコンとお話ができるようになるといいですね。

日本語標準キーボードについて

ここで説明するキーボードについては、日本語標準109キーボードを例にします。ここで説明していないノートパソコンでは、テンキーが省略されるほか、Fnキーという特殊キーを使って機能するキーがありますので、それぞれのキーボードの説明を読んでください。

パソコンがしゃべる

見えない人が使えるように

パソコンは画面(スクリーン)に文字を表示するため、見えない人には使えません。それを補って使えるように、画面の文字を読み上げる機能を追加できます。スクリーンリーダーという機能です。さらに、点字ディスプレイ装置をつなぐことで、画面や文章を点字に表示してくれます。いずれも高額ですが、対象のかたは福祉で補助の制度もあります。

Windowsパソコンとスクリーンリーダー

いま、ふつうに使われているパソコンはMicrosoft Windowsという基本機能(OS)をもったパソコンです。

Windowsパソコンは、一度にいくつもの仕事(タスク)をすることができます。それぞれのタスクを一つ一つの画面の窓(Window)に表示します。パソコンを使うユーザーは、一番手前の窓(Active window)と対話します。対話はキーボードからの入力によります。

対話を読み上げてくれるのがスクリーンリーダーで、Windowsパソコンを対象に作られています。それについて説明します。

スクリーンリーダーの機能

ここでは最新の「PC-Talker」(高知システム開発)という製品について説明します。それぞれに2~4個の機能キーを同時に押すことで次の説明のはたらきをします。

ウインドウ画面をガイドする機能

ウインドウ名読み・タスク一覧・タスク数読み・ステータスバー読み・メニューバー読み・タスク名読み・ツールバー読み・ウインドウ全文読み・ウインドウの仮想カーソル操作・レビューモード・音声ログの読み上げ・再読み・ピンディスプレイ出力

入力中に操作を支援するコマンド

1行読み・カーソルから行末読み・カーソル位置読み・行頭からカーソル手前読み・コード読み・識別読み・情報読み・点字符号読み・カーソル位置から全文読み

制御コマンド

デスクトップを開く・PC-Talkerメニュー・音声の停止/再開・PC-Talker終了・PC-Talker再起動・読み上げ音声中断

マウス操作支援

マウスポインタガイド・マウスポインタ自動移動・マウスボタンクリック・マウスポインタ位置ガイド・マウスポインタ移動・マウスポインタ高速移動・マウスポインタブロック移動・ホイルボタン操作・ウィンドウサイズ切換・タスクトレイ自動移動

クリップボード操作

クリップボード1行読み・クリップボードカーソル移動・端移動・クリップボード全文読み・クリップボード自動読み設定・タスク操作支援・直前の音声をクリップボードにコピー

日本語変換の音声ガイド

日本語変換時の読み方(設定)・日本語入力ライン1行読み・注目文節読み上げ(反転表示部分)・注目文節以降の読み上げ・確定時の読み方(設定)・国語辞典検索・国語辞典読み機能

その他の音声ガイド機能

バージョン情報・キー入力状態・時計読み・日付読み

基本(共通)の音声設定

音声ボリューム・音声スピードおよび音程(メイン・サブ・英語の各音声に設定可能)

なめらか読みの設定

上下カーソル行読み・数字位取り読み・句点括弧読み・改行の息継ぎ・記号読み・ネイティブ読み

その他の設定機能

男女音設定・サブ音声・操作案内方式の設定・コマンド代替キーの設定

PCの起動と停止

スイッチを押してもすぐには使えません

パソコンはテレビとちがってスイッチを押してもすぐには使えません。使えるようになるには30秒から3分かかります。

パソコンにもよりますが、準備ができるまで時間がかかります。ではスイッチを入れてみましょう。

電源ボタンはわかりやすいところにあります。電源コード、キーボードやスピーカーがちゃんとつないであるのを確認して、ボタンを押しましょう。本体に耳を近づけると「シュー」と、モーターの回る音がします。風も出ているのがわかります。パソコンは振動には弱いので、使用中はできるだけ動かさないように、しっかりしたテーブルの上に置いてください。

しばらくすると「スタートアップのサイン音」が鳴ります。

さらに待つと、「PC-Talkerを組み込みました」とガイドがあります。これでほぼ使える状態ですが、も少しかかることもあります。

スタートメニューから終了してみよう

パソコンが使えるようになったら、初めてのキー操作です。最初に覚えるのはパソコンの終了(停止)の操作です。「ええ!。なんで起動したばかりなのに、終了なの?」と驚かれることでしょうが、パソコンの終了操作は一番大事なことなのです。ちゃんとやらないと壊れてしまうことがあるからです。ちょうど、飛行機が着陸(ランディング)して安全にとまることと似ています。無理やりスイッチを切ってとめると、墜落ですから。

それでは、終了のしかたを説明します。使うキーは大まかにいうと3個です。

  • ひとつは、Windowsキー(スタートキーともいう)キーボード左下はしのボタンのすぐ右。

  • ふたつめに、矢印キー(カーソルキー)キーボード右下、なかほどに4個のかたまり。

  • 最後に、エンターキー(リターンキー)矢印キーの左上にある、大きなキー。

    左手でWindowsキーを押す。パソコンの作業は必ずここから始まります。すると、

    「スタートメニュー オープン スタート メニュー」としゃべります。念のためもう一度押すと「メニュー クローズ」といいます。同じWindowsキーですが、パソコンの状態によって「オープン(開く)」にも「クローズ閉じる)」にも機能が変わります。このように裏表に機能が変わるキーがいくつかあります。

    それでは続きをやりましょう。も一度Windowsキーを押して「スタートメニューオープン」。

    つづいて、右手で矢印キーを探って、4個のかたまりがありますが、それぞれの配置のように、左下右そしてまん中の上と、画面を移動するためのキーです。画面にはスタートメニューが表示されています。メニューには登録されている機能(ソフトウエアプログラム)一覧と終了オプションがあります。

    それでは、矢印キーの上キーを押してみましょう。「終了オプション」といいます。

    つづいて、矢印キーの右を押して「電源を切る」までいきます。2回押してなかったら、左に押してみてください。「電源を切る」というところで操作をとめる。

    今度はいよいよ、電源を切ります。矢印キーの左上にある、一番大きなキーがエンターキーです。これを押してください。

    しばらくしたのち、音楽がなって電源が切れて本体からの音も止まります。これが終了の方法です。

  • ハードウエアとソフトウエア

    コンピュータは頭脳をもっている

    ハードウエアとソフトウエアはたまたプログラムなどという言葉がこれからは、たびたび出てきますので、少し理解しておいてください。

    ハードウエア

    ハードウエアとは形があるもの硬いもの。パソコンはいろいろな部品を組み立ててこの形になっています。ヒトの体もいっしょで、骨や肉や水分からできています。手足や耳口が部品ともいえます。

    ソフトウエア

    ヒトの体にたとえると、耳で聞いたり口で声を出したり働きを備えています。日本語で考え日本語で話す機能、日本的なものの考え方とかいいます。これと同じようにソフトウェア(英: Software)は、コンピューターシステム上で何らかの処理を行うプログラムや手続き、およびそれらに関する文書を指す言葉である。日本語では略して「ソフト」ともいう。

    ソフトウェアは、ワープロソフトなど特定の作業や業務を目的としたアプリケーションソフトウェアと、ハードウェアの管理や基本的な処理を、アプリケーションソフトウェアやユーザーに提供するオペレーティングシステムなどのシステムソフトウェア(基本ソフトウェア)に分けられる。

    プログラム

    プログラムとは、一連の作業について命令のあつまりのことです。人にたとえれば、朝6時になったらおきて顔を洗い、ご飯を食べて身支度をして、もし雨が降っていれば傘をさして出かける。人に出会ったら挨拶をして、通勤電車に乗る。などという、決まった流れの動作のことです。プログラムには少しでも曖昧なところや間違いがあると、正しく動きません。コンピュータが機能を実現するためには、CPU中央演算処理装置(ちゅうおうえんざんしょりそうち)で実行するプログラムの命令が必要である。 コンピュータが、高度な処理を人間の手によらず遂行できているように見える場合でも、コンピュータはプログラムに従い、忠実に処理を行っているにすぎない。

    キーボードを覚える

    キーボードガイドで練習

    パソコンが使えるように、キーボードを覚えましょう。便利な機能があります。PC-Talkerに付属している、キーボードガイドを使ってみます。

    Windowsキーからスタートメニューを開きます。下矢印キーで「AOKメニュー・マイアプリケーションのメニューを開きます」まで行き、エンターキーを押します。AOKメニューとは、PC-Talker関連のソフトウエアをまとめた(ランチャー)プログラムです。AOKメニューが開いたら、「AOKメニューの選択なんとか」といいますので、下矢印キーを何回か押して「MySupport」までいきます。

    MySupportで右矢印キー

    MySupportが開いたら、下矢印キーでツール、そこで右矢印キー、次に下矢印キーで「キーボードガイド」に到着します。そこでエンター。キーボードガイドが起動します。適当にキーを押してみてください。キーの名前を読み上げます。